〈中区・栄〉ガラスの中のアリスのクッキーのかわいさに全面降伏

ゆずれないおやつの話_vol 8〉

〈ゆずれないおやつの話〉では筆者の人生において欠かせないと思うおやつについて勝手な尺度で語ります。今回は《ガラスの中のアリス》のアイシングクッキー。


お店があるのは名古屋市中区の三丁目松坂屋さん本館の地下1階。スイーツブランドアンファン(Enfant)の直営店のひとつ。

 

ガラスの中のアリスの
アイシングクッキー

 

クッキー缶というものが好きで好きでたまらない。ただのクッキーも好きだけど、缶の中に収まることでその魅力は何倍にも跳ね上がると思う。しかしクッキー缶が『なぜ好きなのか』ということをことさらに分析したりロジカルに説明するのはちょっとダサいようにも思う。どんなにそれらしい言葉を重ねて根拠を示そうとしてもたぶん本質からどんどん遠ざかるだけなのでここはあえて短絡的で率直な言葉で主張する。可愛いは正義。そして『ガラスの中のアリス』とはそんな正義を結集させたような洋菓子店。


鳩と星のクッキー(¥1,080)
ホワイトチェリー缶(¥1,080)
アイシングクッキー(¥350)






クッキー缶を前にするといつも『可愛い』という感情を正確に説明することの圧倒的な難しさと限界に頭を抱える。

かつてアヴリル・ラヴィーンは兼ねてから大ファンであったというハローキティへの愛を込め『HelloKitty』という曲を作り音楽業界をざわつかせた。くるくる回りながらk-k-kawaiiと無邪気な笑顔で歌う彼女に一部では差別的だとか、民族や文化に対して配慮足りない、といったネガティブな声も上がり賛否両論意見が飛び交った。その結果曰く付きの曲みたいな扱いになってしまったのが悲しかったことを覚えている。本当のところアヴリルがどんな思いであの曲を作ったのかはわからないし、わたし自身『HelloKitty』という曲に特別な思い入れがあるわけでもないけれど、あの曲に込められた「可愛いさへのひたむきな敬意」や「尊い」という感情の説明不要な爆発力みたいなものには共感できるところがあった。「可愛い」という感情はあまりにも直感的で無邪気すぎるがゆえにたぶん主題としての取り扱いが難しいのだよね。

「可愛い」と感じるのはそもそも脳のメカニズム云々…という理性的なロジックでけむに巻くことは簡単だけど、本当に可愛いと思うものを見た瞬間胸の内に生じるあの感情の大爆発をそれらしい御託を並べて根拠付けるなんて少し野暮だと思いませんか。圧倒的な可愛さを前にすればきっと誰だって愚直にk-k-kawaiiと叫ぶほかないと思う。

クッキー缶の前では全面降伏。クッキー缶の可愛さに説明はいらない。

ガラスの中のアリス 松坂屋名古屋店

・10:00~20:00 ・地下鉄矢場町駅徒歩1分
・不定休(松坂屋名古屋店 本館に準ずる)

▷ 愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 本館 B1F

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