#1 ストリートフード・クラブ / jam’s TACOS

映画や小説に見る街中での食事シーンが子供の頃から大好きだった。時にガードレールにもたれ、駅前の噴水に腰掛け、あるいは公園のベンチでくつろぎながら食べるのにふさわしい名古屋のストリート・フードを探して筆者が気に入ったものを紹介します。第一回目は名古屋市中区栄『 jam’s TACOS(ジャムズタコス)』のタコス(¥480)

jam’s TACOS

美学と一緒に召し上がれ

jam’s TACOS(ジャムズタコス)の『塩タコス』はシンプルだ。タコシェル、千切りのキャベツ、チキンあるいはビーフ、チーズ、サルサソース。

お菓子のように華奢な見た目で、野菜が瑞々しく食べ応えはサラダのようでもある。弾力のあるタコシェルはなかなか食べ応えがあるけれど、それでもひとつくらいぺろりと数分で食べられてしまう。店前の看板には、おやつならひとつ、ごはんなら二つどうぞとあった。

わたしがこのお店をすぐに気に入ったのには、タコスの味はもちろんのこと、立地的なところも大きい。

ジャムズタコスは歓楽街の一角にある。夕方には出勤前の派手な男女がたまる池田公園を抜け、通りを進んだ先にある通り沿いの雑居ビルの2階。ビルは露出した配管や経年劣化が良い味を出していて、ホストクラブやキャバクラ、ライブハウスなどいわゆる夜型のお店が多いこの辺り特有のうらぶれた空気にもよく馴染んでいる。

メキシコのマフィア映画でよく見るせいか、わたしにとってタコスは少し治安の悪い場所が似合うストリートフードだ。爽やかな青空と芝生が広がる平和的な公園より、すすけた喧騒の中で食べたい。そんな短絡的な美学をお持ちの方がもしわたし以外にもしいたのなら、ぜひ一度ジャムズタコスに足を運んでみて欲しい。

▶︎ 今回のフード:シオタコス(¥480)

 

 

jam’s TACOS〒460-0008  愛知県名古屋市中区栄4-7-17ユタカビル2F / Tel : 052-228-9064 / 名古屋・栄駅から徒歩7分。 元祖沖縄タコスの味を受け継ぐ、沖縄タコス・タコライス専門店。